バイクのバッテリーを通販で買ったら

一般に使用されているバッテリー液(電解液)は希硫酸です。これはもちろん劇薬、危険物ですから取扱いには注意が必要です。予備のバッテリー液を保管する場合、置き場所には充分配慮しましょう。液注入に際しては必ずゴム手袋を着用します。密閉型のバイクのバッテリーと開放型のバイクのバッテリーでは手順が異なります。マニュアルを熟読し、無理なようでしたら専門店やスタンドにまかせましょう。もっとも、それほど大した作業ではありませんし、だれでも簡単にできると思います。

バイクのバッテリーに初めて液を注入する際、気を付けていただきたいのは、液を注入してすぐ始動はできないということ。注入完了後、必ず30分〜1時間程度待ってから使用するようにします。密閉型バッテリーは液入れ完了後、キャップを占めたら再び開けてはいけません。また、ふたを閉める際に乱暴にスパナやハンマーなどで叩かないこと。破損して液漏れの原因になります。

密閉型の電解液のボトルは、それぞれのセルに均等に注入できるようになっていますが、開放型向けのものではそれぞれのセルに注ぎ分けてやる必要があります。均等に注入するために、まずバイクのバッテリーの各セルについているライン、LOWERレベルまで注いでやり、それから均等に少しずつ注ぎ分けていきます。液が余った場合、これは安全に廃棄してやります。一度ふたを開けてしまったボトルは保存がききません。使い切るか、残りを廃棄するようにします。

開放型のバイクのバッテリーでは定期的なメンテナンスが不可欠です。カラになるまでほったらかしではかえって損をします。といっても難しいことではなく、液量が減ってきたら(LOWERを下回ったら)水を注ぎ足してやればいいだけです。ただし普通の水道水を使ってはだめ。水道水に含まれている成分がバイクのバッテリーの電極に付着して不具合を起こし、結局はバッテリーそのものの寿命を縮めてしまうのです。よほどの緊急事態でない限り、必ず「バッテリー補充液」として市販されている純水・蒸留水を使用するのがいいでしょう。補充液は最近ホームセンターなどにも置いているようですね。もちろん通販でも買えますからご安心を。

無事にバッテリー液を注入したらいよいよ充電です。(必ず所定の時間をおいてから)購入したバッテリーに規格がマッチした充電器を使用します。密閉型のバイクのバッテリーでは初期充電中キャップは軽くかぶせておくだけです。締めてから行ってしまうとガスが抜けずにバッテリーが膨張してしまいます。充電が完了してキャップを締めた後も、10分ほどおいてからバイクに接続するようにします。それでは今日も、ご安全に!